こども心理学部
こども心理学科

学び紹介

毎日のように新しい発見がある。学ぶって、面白い。
知らなかった世界、ユニークな視点、ワクワクする理論。毎日のように新発見のある学部、こども心理学部です。
ドキッとする。ハッとする。もっと知りたくなる。好奇心を刺激する学び。
人間の心理や行動を学ぶということは、人間を論理的に解き明かすということ。
学べば学ぶほど、面白い。もっと知りたくなる。学びの好奇心が、どんどんあふれてきます。

犯罪者が子どもを狙う時間帯って、何時くらいだろう?

出口保行先生が答えます

「暗くなる前に帰ってきなさい」と子どもに忠告する大人。ところがデータを見ると子どもを狙う犯罪の多くは、実は「15時台の通学路」、つまり小学校の下校時間で起きているということがわかっています。犯罪や少年非行には、このように間違った思い込みがたくさんあります。そのため、間違った防犯対策をとってしまっていることも。犯罪心理学の授業では、犯罪や犯罪者について正しく理解し、そのうえで犯罪や少年非行を未然に防ぐ方法を考察していきます。

担当授業
  • 少年非行の心理学
  • 司法・犯罪心理学
  • 非行犯罪特別講義
刑務所や少年鑑別所で、1万人の犯罪者を心理分析。足立区の防犯専門アドバイザーをつとめ、地域の犯罪予防に貢献。テレビ番組にも多数出演。元法務省心理職。

出産で女性が手にする幸せ。赤ちゃんの他に、なにがあるの?

小谷博子先生が答えます

一つ目は、女性の身体にいいということ。身体は出産によって再構成され、より丈夫に健康に、そして美しく生まれ変わります。二つ目は、ビジネスにも役立つスキルが身につくこと。育児経験によって、決められた時間の中で、繁雑に絡み合う多くのことを確実に迅速に処理する能力、人を上手に動かすマネジメント能力が身につくのです。三つ目は、精神的な安らぎを得られることです。子どものためにやっていることが、実はママのストレスを軽減し、リラックスした精神状態へと導いてくれます。赤ちゃんはあなたへのたくさんのプレゼントを持って産まれてくるのです。

担当授業
  • 発達生理心理学
  • 神経・生理心理学
  • 障害者・障害児心理学 など
博士(医学)。育児を科学的にとらえる「育児工学」の専門家。出産による女性の脳機能の変化について研究中。

電車で急に眠くなったことない?それはね、電車がママの胎内と似ているからだって。

竹内貞一先生が答えます

ゴー、カタンカタンという電車が走る音、実は母親の胎内の音によく似ているのですね。「ゴー」は母親の血流の音で、「カタンカタン」は母親の脈拍の音。それが人間の深層心理に残っていて、耳にすると胎児時代に退行してしまうのです。親が発する音の幼児への影響は大きく、たとえば親が抑揚をつけて語りかけるだけで、赤ちゃんは手足をバタバタとさせます。このように、子どもは元来、音楽的な存在なのだととらえ、音楽は子どもの発達とともにある、と考えることが重要です。

担当授業
  • 子ども音楽
  • 音楽表現指導法
  • 初等音楽科教育法
専門分野は、音楽教育、音楽心理学、芸術療法。臨床心理士として、スクールカウンセラーや教育相談、小児医療における心理療法・査定に携わる。

小さな子どもに注意する時、どんな言葉が効くの?

川口めぐみ先生が答えます

小さな子どもに注意する時、どんな言葉をかけるでしょう。よくあるのは「ダメだよ!」と禁止する言葉かけですね。他にも、「花子ちゃん…(ジロッ)」と名前を呼ぶだけでもこどもは察します。気づきにつながる。「それはいいこと?」と質問する「確認」という方法もあります。自分で考えるきっかけが生まれますよね。他にも、共感、誘導、命令などいろんな方法があります。子どもの年齢や心の状態、発達に応じて、有効な声かけも変わるんです。子どもと深く関わる先生になりたいあなた、心理学を学んでみませんか?

担当授業
  • 乳幼児心理学
  • 心理学概論(こころの形成)
  • 人間関係指導法 など
専門分野は発達心理学、感情心理学。元幼稚園教諭という経験を活かし、親や保育者が持っている経験則を学術的に見つめ直し、根拠となるメカニズムやロジックを研究している。

障害のある子どもも楽しく安心して遊べる公園。知っていますか?

太田英樹先生が答えます

最近、インクルーシブという用語をよく目にするようになりました。インクルーシブとは、「包み込むような」「誰もが排除されない」という意味です。園学校においても、「インクルーシブ保育」「インクルーシブ教育」の重要性が指摘されており、この実現が求められています。東京未来大学の近く舎人公園にはインクルーシブ公園があるというので、学生と調査に行ってきました。「このブランコはハーネスがあって、マヒがある子でも安心して乗れるね」「車いすでも遊べるように広さが確保できているね」など、新たな発見が。大学で学んだことを現場に足を運んで実感し、地域生活に対する理解を深めることは大切なことです。

担当授業
  • 特別支援教育
  • 障害児保育
元・特別支援学校教員、元・特別支援教育コーディネーターという経歴から、「現場に還元できる学び」を重視しながら研究をおこなっている。

切って、貼って、描いて、塗って。造形遊びから、子どもの心がわかるんだって。

木内菜保子先生が答えます

「造形表現指導法」では、子どもが遊びでつくるような工作などを、学生が実際に体験します。子どもにとっての製作活動の意味を知り、子どもに寄り添い、共感しながら遊ぶ方法を学んでいきます。造形表現は、子どもの思いの写し鏡。言葉だけではない、造形表現活動の過程にある子どもの姿をとらえること、作品に表される子どもの思いを汲み取ることの大切さを学び、教育者として必要な資質・能力を同時に身に付けていきます。

担当授業
  • 造形表現指導法
  • 表現
  • 教職実践実習 など
子どもと作るワークショップやビジュアル言語をテーマに表現教育を研究している。「チャレンジすることで得られるものの大切さを、学生と分かち合いたい」が教育方針。

子どもが字を早く覚えること。いいとは限らないって、どうして?

佐々木由美子先生が答えます

まだ文字が読めない子どもは、物語を読んでもらいながら絵を楽しみます。絵から自分の世界を作り、何度も同じ絵本を楽しむのです。しかし文字が読めるようになると、文字に気を取られ、言葉のリズムを楽しむことや、絵から想像することが少なくなります。これって子どもにとって本当にいいことでしょうか? 子どもの時期には、子どもらしく遊ぶことがとても大事。実際子どもらしくたくさん遊んだ子のほうが、学力が高いという調査結果も出ています。子どもには子ども時代にしかできない体験をたくさんさせてあげたいですね。

担当授業
  • 子どもと言葉
  • 環境指導法
  • 子ども文化
子どもという存在と子ども独自の世界に惹かれ、子どもの文化・文学を中心に研究。子どもの物語受容のあり方や、子どもの育ちと文化の関わりが研究テーマ。著書は『保育における子ども文化』(共著)わかば社、他。

ベビーマッサージ、なぜ流行っているの?

鳥海弘子先生が答えます

ベビーマッサージの魅力。それは、赤ちゃんの情緒を安定させ、五感を刺激し、脳の発育にも良い影響を与えることだと言われています。一方で、マッサージをおこなう側の母親の情緒の安定にもつながるし、子どもと母親、両方にメリットがあるんですね。しかし、実際にはじめると、寝かされるのが嫌で泣いてしまったり、思い通りにならない場面も。そんな時は、日頃から慣らしておくと良いでしょう。おむつ交換のときに足やお腹をもみもみ。お風呂上がりに身体を拭きながら顔や腕をもみもみ。私の授業ではこのように子どもと関わる方法について学ぶことができます。

担当授業
  • 子ども学
  • 健康指導法
  • 保健実習ⅠA
  • 子どもの健康と安全
公立保育所の看護師として勤務。看護師、保育士という経歴・資格を土台に、現場で生きる子どもとの関わり方などについて研究している。

0歳の赤ちゃんには、どんな言葉を投げかけたらいいの?

横畑泰希先生が答えます

人間の赤ちゃんは、基本的に“人と関わる力”を持って生まれてきます。 泣いたり、笑ったり、人の顔をじっと見つめたり。これらは赤ちゃんが人に発しているサイン。つまり言葉と同じものなんです。だからサインを受けて話しかけてみるといいですね。泣いていれば抱き上げて「どうしたの?」、笑っていれば「そんなに楽しいの?」など。内容よりも、話しかけてくれたことそのものに意味があるんです。

担当授業
  • 乳幼児心理学
  • 親子関係の心理学
  • 社会的養護Ⅰ・Ⅱ
臨床発達心理士、産業カウンセラー。一番好きな仕事は子育ての相談を受けること。育児サークルやNPO法人等で、子育てに悩みや不安を抱えるママたちから多くの相談を受けている。

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